創作 #当該世界 ミカの今回の誕生日SS『せめて祝福であるように』について。日をまたぎすぎたけど話すぞ。ほとんど解説。 続きを読む宿屋で元気に人気者をやっているミカの結構わがままでエゴな話。 今回(も)ソウがいる。さらっとソウミカ。 ミカが働いている宿屋は魔術の国の小さめの宿屋。酒場も敷地内で、建物は別でやってる。割と地元の人が集まるような感じ。 ミカは気が利くし、明るくてしっかりしている(SS中だと営業時間外の不明な勘定を出さないようにするとか。従業員としてルールを守るところを含めてしっかりしてる)ので、宿屋のご主人と奥さんや従業員、主人夫婦の友人や、お客さんにも信頼されている。 誕生日が来たら祝ってもらえるし、ミカも言ってもらうのが嬉しい。 ミカにとっては祝ってもらう事が特別で喜ばしいけど、誕生日自体が特別だとは思っていない。 自分の誕生日は、他人にとってはなんでもない日であると正しく認識している。 なんでもない日だけど祝ってくれるから誕生日が特別になる。なら、祝ってくれる事自体が特別だよね、という思考。 祝ってもらうには認識されることが必要で、その認識されている事が一番わかりやすいのが、ミカにとっては対面と言葉。なので物をもらうよりちゃんと自分の存在を認識して、つまり顔を見せるか言葉で言ってほしいタイプ。 なので実家にいたときの誕生日は結構複雑な気持ちで過ごしていた。贈り物はあるけど言葉がないため。 そして贈り物があったがために、誕生日は家族のことを考える。 両親と兄が口下手で寡黙な性格と、言葉で伝えるよりも物の方が伝わるという価値観と、両親の超長期の海外出張・兄の登校などで家にほとんど一人切りになりがちな状況全てが、ミカの価値観と噛み合わない。 というか、ミカの価値観が子どもの頃の病気がちで自室に篭もらざるを得ない状況からできている所もある。 部屋から出られるかどうかは体調次第で、しかも体調悪い方がデフォルト。そんな中でたまたま体調が良くて、たまたま両親が家にいる確率は低かった。 兄は兄で「ミカに負担かけないように」と言われて、なるべく家にいないように影を薄くしていた。 ミカの方から顔を合わせるのが相当難しかったし、それでかなり寂しかった。 だから、直接認識されること・言葉をかけられることを大事にしている。 もしも仮にミカが病弱じゃなかったら、自分から親にも兄にも凸するので、家族仲は全く違ったと思う。 でもミカは鋭いので、親と兄の贈り物にくっついた愛情をちゃんと読み取れる。だからSS中の回想みたいに贈り物が誕生日当日に渡されないのも、それはそれで不満。 渡されても不満なのに、わがままで嫌になるね、というが子どもの頃からのミカの自認。 そんな自分が嫌だな、と思いつつも、物から素直な愛情を読み取れるので(素直に受け取るかは別として)ちゃんと自己肯定感もある。 ミカにとって家族は好きとは言えなかったけれど、言えなかっただけで本当に好きじゃなかったわけじゃない。決して嫌いなわけではない。 でもそれを勘違いして自ら出ていった以上、今更顔を合わせるのも都合が良すぎるかな、でもこれはこれで正当化なのかな、が今のミカの認識。 回想の最後で星に照らされて許された気がするのは、星が無条件に、なんでもない日だろうが、複雑な気持ちでいようが、ちゃんと自分を照らしてくれるから。 真っ暗な屋敷の中から星に照らされて自分の手が明るく見えたから、ちゃんと存在しているって言えて安堵した。認識されたい、働きかけられたい気持ちが満たされた。 最後の最後で産まれて良かったと思えるように、ではなく、産まれて良かったと思っていたいって祈るのがミカらしい。 病弱だったこと、家を出ていった選択をしたことは災難だろうけど、確かに家族に負担をかけるだけかけたけれど、それでも産まれたからには良かったって現に思っているし、これからもそう思っていたいって祈る。 ミカの本質はエゴで強かで我儘な少女。 好みが割れそうだけど、自分は凄く好き。少女なんだから我儘でなんぼ。 ミカは今、宿屋で上手くやっているけど、口下手家族の例に漏れずミカもちゃんと口下手。 SS中でもソウと一緒に帰りたいって言って、自分でびっくりするし。家族への思う所、肝心な気持ちを言わずに家を出ていくところも正に、という感じ。ミカも自覚している。だから結局口下手なんだよね、とすら言う。 ミカはメタ視点でものを考えがち。かなり我儘やエゴの自覚が多い人。 自覚した上で追求していくので、根が商人。 2025/10/11
ミカの今回の誕生日SS『せめて祝福であるように』について。日をまたぎすぎたけど話すぞ。ほとんど解説。
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今回(も)ソウがいる。さらっとソウミカ。
ミカが働いている宿屋は魔術の国の小さめの宿屋。酒場も敷地内で、建物は別でやってる。割と地元の人が集まるような感じ。
ミカは気が利くし、明るくてしっかりしている(SS中だと営業時間外の不明な勘定を出さないようにするとか。従業員としてルールを守るところを含めてしっかりしてる)ので、宿屋のご主人と奥さんや従業員、主人夫婦の友人や、お客さんにも信頼されている。
誕生日が来たら祝ってもらえるし、ミカも言ってもらうのが嬉しい。
ミカにとっては祝ってもらう事が特別で喜ばしいけど、誕生日自体が特別だとは思っていない。
自分の誕生日は、他人にとってはなんでもない日であると正しく認識している。
なんでもない日だけど祝ってくれるから誕生日が特別になる。なら、祝ってくれる事自体が特別だよね、という思考。
祝ってもらうには認識されることが必要で、その認識されている事が一番わかりやすいのが、ミカにとっては対面と言葉。なので物をもらうよりちゃんと自分の存在を認識して、つまり顔を見せるか言葉で言ってほしいタイプ。
なので実家にいたときの誕生日は結構複雑な気持ちで過ごしていた。贈り物はあるけど言葉がないため。
そして贈り物があったがために、誕生日は家族のことを考える。
両親と兄が口下手で寡黙な性格と、言葉で伝えるよりも物の方が伝わるという価値観と、両親の超長期の海外出張・兄の登校などで家にほとんど一人切りになりがちな状況全てが、ミカの価値観と噛み合わない。
というか、ミカの価値観が子どもの頃の病気がちで自室に篭もらざるを得ない状況からできている所もある。
部屋から出られるかどうかは体調次第で、しかも体調悪い方がデフォルト。そんな中でたまたま体調が良くて、たまたま両親が家にいる確率は低かった。
兄は兄で「ミカに負担かけないように」と言われて、なるべく家にいないように影を薄くしていた。
ミカの方から顔を合わせるのが相当難しかったし、それでかなり寂しかった。
だから、直接認識されること・言葉をかけられることを大事にしている。
もしも仮にミカが病弱じゃなかったら、自分から親にも兄にも凸するので、家族仲は全く違ったと思う。
でもミカは鋭いので、親と兄の贈り物にくっついた愛情をちゃんと読み取れる。だからSS中の回想みたいに贈り物が誕生日当日に渡されないのも、それはそれで不満。
渡されても不満なのに、わがままで嫌になるね、というが子どもの頃からのミカの自認。
そんな自分が嫌だな、と思いつつも、物から素直な愛情を読み取れるので(素直に受け取るかは別として)ちゃんと自己肯定感もある。
ミカにとって家族は好きとは言えなかったけれど、言えなかっただけで本当に好きじゃなかったわけじゃない。決して嫌いなわけではない。
でもそれを勘違いして自ら出ていった以上、今更顔を合わせるのも都合が良すぎるかな、でもこれはこれで正当化なのかな、が今のミカの認識。
回想の最後で星に照らされて許された気がするのは、星が無条件に、なんでもない日だろうが、複雑な気持ちでいようが、ちゃんと自分を照らしてくれるから。
真っ暗な屋敷の中から星に照らされて自分の手が明るく見えたから、ちゃんと存在しているって言えて安堵した。認識されたい、働きかけられたい気持ちが満たされた。
最後の最後で産まれて良かったと思えるように、ではなく、産まれて良かったと思っていたいって祈るのがミカらしい。
病弱だったこと、家を出ていった選択をしたことは災難だろうけど、確かに家族に負担をかけるだけかけたけれど、それでも産まれたからには良かったって現に思っているし、これからもそう思っていたいって祈る。
ミカの本質はエゴで強かで我儘な少女。
好みが割れそうだけど、自分は凄く好き。少女なんだから我儘でなんぼ。
ミカは今、宿屋で上手くやっているけど、口下手家族の例に漏れずミカもちゃんと口下手。
SS中でもソウと一緒に帰りたいって言って、自分でびっくりするし。家族への思う所、肝心な気持ちを言わずに家を出ていくところも正に、という感じ。ミカも自覚している。だから結局口下手なんだよね、とすら言う。
ミカはメタ視点でものを考えがち。かなり我儘やエゴの自覚が多い人。
自覚した上で追求していくので、根が商人。