種々の雑記

    

創作

    
#当該世界
カキの誕生日短編『茶話会回想』について。いつもの解説的なもの。
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カキとカキの兄・フィデルの関係性がメインの短編。カキ→シオンもある。

カキは遺址の国の貴族・ディセルタ家の三男です。色々あって今は市井(?)に出て、精霊の森で生活しています。いや、精霊がいる森の中って市井とか世俗とかじゃなくない? 取り合えず政治と関連しない所にいる。

カキについて語るべきなんですけど、カキの精神性というものは今回の短編に書いた事が大体全てです。語るのが難しく……小説の方がやりやすい人です。とはいえ拙作を読んでね、もあれなので抜粋!

「お前は差し出されたものを良く飲むね。紅茶、好きでもないのに」
「貴方の好きなものを一緒に飲めるこの時間は愛しているから」
「……明け透けな事、言って。跡継ぎ争い中なのに。お前は一番父さんに気に入られているんだから、毒でも入っていたらどうするの」
「どうでも良いと思う」

 また一口呷って、ソーサーにカップを置くと、水面は縁を掠めて、宙を舞っていた僅かな塵を巻き込みながら揺らめいた。

「おれが何で死んでもどうでも良い事だろう。死には変わりがない」

「では、もし仮に俺が盛っていたら?」
「勝手にすれば良い」
「……お前は何時もそれだね。自己保存も何もない」
「誰が何をしようと勝手だろう」

 それだけの事だ、と紅い水面に声を落とす。

以上がカキの全てです。ちなみにフィデル、カキの順番で話していて、どうでも良いと言っているのがカキ。
これ以上語るのが……難しい! ペシミズムでは決してない、だけ付記させてください。
カキは孤高というか、他者と関係性を築くけれど当たり判定がない、というイメージ。なのに他者への影響力は強い。

カキには敬愛する兄がいます。それがフィデル、ディセルタ家の長男・長子です。自分は普段フィデルお兄様とかフィデルお兄さんと呼んでいます。フィデルお兄様のお話、たくさんしたいよ。ディセルタ家ってカキだけ語りにくすぎる。
カキとフィデルは腹違いのきょうだい。というかディセルタ家の子供は5人きょうだいなのですが、全員腹違いです。そのきょうだい同士で跡継ぎ争いをしています。
腹違いなのでディセルタ家の夫人は5人いる。けど現時点で存命の夫人はいません。皆死にました。この跡継ぎ争いは母親たちの代理戦争と呼ばれていたのですが、まあそういう事もありますよね。

この跡継ぎ争いは当然のように血が流れます。カキも命を狙われたり、一度本当に死にかけたりしています。本当に死にかけたのに、上記で抜粋した言動をします。死にかける前と後で全く変化がないのがカキです。カキって太陽で、怖いよ。

カキの兄・フィデルは跡継ぎ争いの中で亡くなっています。ディセルタ家は人がたくさん死ぬ。
カキはフィデルを敬愛して、面と向かって好意を述べますが、フィデルがカキに向ける感情は複雑な憎悪です。昔は仲が良かったのですが、ある出来事をきっかけにフィデルの感情がぐちゃぐちゃになってしまいました。
短編中はそのきっかけの出来事が起きてしばらく経った後、でも二人の結末までは未だ時間があるって感じの時系列。
この二人、もといフィデルの結末は番外編2がディセルタ家のお話なので、そこで無限に語ります。本当にフィデルお兄様の最期について、話したいから。というか、きょうだい皆について語りたい。自分の萌えがいっぱい詰まっているから。
しかし人が死にすぎなのが難点。加えてカキの深堀ではない、気がする。どういう太陽なのかって話はできるかな。
ディセルタ家の中のカキは異質そのものです。血腥い環境の中で不変が過ぎるし、三男だけれど父親に特別贔屓されたというか、心情や秘密を明かされていたり。でもそれを歯牙にかけず、どうでも良いと思っている。他者は勝手にすれば良いと思っている。
だから周囲が滅茶苦茶になる。ある意味魔性とか運命の男とかなのかな。

短編中ではディセルタ家の屋敷の内装とか遺址の国の貴族制度事情も出してます。
家の外観は遺址の国(砂漠)仕様、内装は魔術の国仕様になっています。屋敷自体に大掛かりな魔術が掛かっていて、内装と室温どころか太陽光みたいな環境ひっくるめて魔術の国仕様です。滅茶苦茶すぎる。
ディセルタ家は遺址の国の貴族ですが、厳密には土着貴族ではないです。元々魔術の国出身で、今も魔術の国に敬意を表しているというか、魔術の国しか見ていないというか。
遺址の国の貴族って面倒臭いんですよね。そもそも貴族って言っているのに家2つしかないし。だから爵位も意味無いので廃止済みです。
昔はちゃんと土着の貴族もいたんですけど、ちょっと色々あって全部滅びました。滅茶苦茶すぎるって!!! 遺址の国って滅茶苦茶なんですよ。

カキは着想元があります。カミュ『異邦人』のムルソーです。世界に対して無意味とする態度はここから来ています。
でもカキは個人の意志がはっきりしているし、愛が強い人で、カキこそが太陽なので、着想元の割にムルソーと似てはいない。

カキというよりフィデルお兄様やディセルタ家、遺址の国の話になってしまった。
でもカキのふんわりとしたイメージの参考になれば!
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